入店拒否の床屋さん(カンボジアのコロナ事情ー2)
ぶんです。
髪が伸びてあまりの鬱陶しさに我慢できなくなり、15:00頃でしょうか?一息ついたところで近所の床屋さんへ行ってきました。
実はこの床屋さんに来たのは2度目。1回目(3月の中旬頃?)は混んでるからと言って断られ、諦めて帰りました。
そして今日前を通ったら空いてたので入店し、店内のヘアスタイルサンプルを見ながら椅子に座ったら、
「アン・ミエン(持ってない→できない)」
と一言。
これはもう別の理由だと悟り、食い下がりました。
店長さんは無視、店員さんが「わかったよ、座ってて」と一言。
で、しばらく待って髪を切り始めたら、なんとカバーをかけてくれないのです。首から下が髪の切り屑だらけになりました。で、ここでもう一言。
カバーかけてくれました。
そして、店員さんに代わり店長さんも切ってくれました。ヘアカラーはすごく丁寧にやってくれましたね。
ヘアカット+顔そり+眉そり+ヘアカラー+シャンプー
=20000リエル=5ドル=550円
繰り返しになりますが、現在9人の方がコロナで亡くなったとスタッフから聞いてます。そしてプノンペン中心部ではヘイトクライムもあったとか。
みんなコロナが怖いのです。だから危険なもの、それに近いものからは身を遠くに置きたい、排除したいというのも普通の考え方。東野圭吾の「手紙」のワンシーンを思い出します。
以下引用、強盗殺人犯の兄のせいで理不尽な社会的制裁をずっと受け続ける弟に対し、弟が勤務している会社の社長さんが語った事。完全ネタバレです。
「人には繋がりがある。愛だったり、友情だったりするわけだ。それを無断で断ち切ることなど誰もしてはならない。だから、殺人は絶対にしてはならないのだ。そういう意味では自殺もまた悪なんだ。自殺とは自分を殺すことなんだ。たとえ自分がそれでいいと思っても、周りの者もそれを望んでいるとはかぎらない。君のお兄さんはいわば自殺をしたようなものだよ。社会的な死を選んだわけだ。しかしそれによって残された君がどんなに苦しむかを考えなかった。衝動的では済まされない。君が今受けている苦難もひっくるめて、君のお兄さんが犯した罪の刑なんだ」
「君が兄さんのことを憎むかどうかは自由だよ。ただ我々のことを憎むのは筋違いだといっているだけだ。もう少し踏み込んだ言い方をすれば、我々は君のことを差別しなきゃならないんだ。自分が罪を犯せば家族をも苦しめることになる。すべての犯罪者にそう思い知らせるためにもね」
「厳しい言い方をすれば、君はまだ甘えている。君も、君の奥さんもね。その状況ならそうだろうね。考えてもみなさい。強盗殺人犯だ。そんな人物とお近づきになりたいと誰が思うかね。前にもいったと思うが。逃げずに正直に生きていれば、差別されながらも道は拓けてくる。君たち夫婦はそう考えたんだろうね。若者らしい考え方だ。しかしそれはやはり甘えだ。自分たちのすべてをさらけだして、その上で周りから受け入れてもらおうと思っているわけだろう?仮に、それで無事に人と人との付き合いが生じたとしよう。心理的に負担が大きいのはどちらだと思うかね。君たちのほうか、周りの人間か」
せめて食事くらいはバランスよく食べたいのですけどね、別の理由で外食もできません。まだまだカンヅメの日々が続きそうです。
バックパッカーで知り合った香港の友達からチャットが来ました。彼はデザイナーで、自分の作った作品の販売を始めたそうです。香港は別の理由でも大変なのに頑張ってるなぁ~。心配してくれてどうもありがとう。私も紹介させてもらいます。